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香りとの生活
立春が過ぎたと言っても、まだまだ寒い日が続いています。
それでもお花屋さんでは春の花が少しずつ増えてきましたね。
おうち時間が増えて、「家の中に花を飾るようになった。」「DIYをするようになった。」と、今までと生活が変化した方が多いですよね。
中には、今までのように外出できないことでストレスを感じている方も少なくないと思います。
みなさんどのようなストレス発散をされていますか?
今回は実践されている方もいらっしゃると思いますが、天然の香り(エッセンシャルオイル)を生活に取り入れて暮らしを充実させてみませんか?というお話です。香りとの付き合い方はそれぞれ。
香りって、その日の体調や人によっても好みが分かれますよね。
まず、香りは鼻の奥にある嗅細胞を刺激し、電気信号へと変化して脳の大脳辺縁系、視床下部、下垂体へと伝達されます。
大脳辺縁系には、記憶を司る「海馬」や感情を司る「扁桃体」などがあります。
香りを嗅いだときに、その香りが懐かしい記憶が蘇るのは「海馬」が関係していて、安らぎや心地よさを感じるのは「扁桃体」が関係しています。一番は、ご自身が「いい香りだなぁ。」と思う香りを取り入れることですが、気分によっておすすめの香りを紹介させていただきます。
・シダーウッド
脳を活性化し、集中力を高めたいとき。・ローズマリー
やる気がないときに明るく前向きな気持ちに。・マジョラム・スイート
副交換神経に働きかけて、自律神経を調整したいとき。・イランイラン
気分をリラックスさせ、幸福感をもたらせたいとき。・ゼラニウム
自律神経のバランスを調整するので、ストレス性の不調に。まだまだご紹介したい精油がありますが、またの機会にご紹介しますね。
疲れた心と身体にはぜひ香りを取り入れて、少しでも快適な暮らしをしましょう。
今回ご紹介した5つの精油ですが、リオヴェリテのスキンケアアイテムにも入っています。
商品によって精油のブレンドが違うので、いろんな楽しみ方ができますよ。
1品1品香りを感じながら、スキンケアやヘアケアをすると、肌にも心にも嬉しい変化があるのを楽しんでください。
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過酷な環境での肌ケア
新しい1年がスタートしました。
今年の目標やチャレンジしたいことはありますか?清々しい気持ちで毎日を過ごすために、肌もこころも心地よい状態でありたいですよね。
気持ちよくスタートしたい1月ですが、気温と湿度は1年の中で最も低くなります。
肌状態にとても大切な「美肌菌」にとって、最適な湿度は60%と以前のコラムでご紹介しました。〈過去のコラム〉湿度と菌 https://lioverite.com/column/844/
この時期の平均湿度は一桁台なので、最適な湿度の60%からは程遠いですよね。
そんな肌にとって過酷な環境になるときの、肌ケアをご紹介します。①室内と屋外の寒暖差
室内では暖房を入れて暖かく過ごせるようになっています。
しかし、外へ出ると温度が低いので、急激な寒暖差が生じます。
この急激な「寒暖差」は、肌のうるおいを守るバリア機能を低下させる原因となり、肌荒れなどがおこってしまいます。
バリア機能を低下させないように、セラミド配合のローション、ミルク、クリームをしっかりと使用量を守って使ってあげましょう。②低湿度
もともと低い湿度に加え、室内では暖房を入れるのでさらに乾燥しています。
肌が乾燥するのもそうですし、インフルエンザなどのウイルス対策としても加湿器を炊いて、低湿度対策をしないといけないのはご存知だと思います。
屋外で加湿器を使用するのは難しいので、大切なのは朝のスキンケアです。
ローション・エッセンス・ミルクで肌を整え、最後にクリームをしっかりとつけましょう。
そうすると、肌の中の水分蒸発を防ぐことができるので、乾燥から守ってくれます。
また日中はできる限り水分を摂取して、お化粧直しの際にはコットンにミルクを含ませ優しく拭き取り、馴染ませてからパウダーファンデなどを使用するのもポイントです。③寒いときの入浴
身体が冷えてしまいがちなので、「お風呂にゆっくり浸かって身体を温めないと!」と長時間湯船に浸かっていませんか?
角層はセラミドなどの「角質細胞間脂質」が保湿成分としてはたらいています。
長風呂をすると、皮膚表面の皮脂やセラミドが流れ出てしまい、角層が水分を保つことができなくなってしまいます。
その結果、お風呂でうるおいたっぷりになる気がしますが、逆の乾燥肌になってしまいます。
入浴は15分程度にし、あまり熱いお湯だとかゆみなどが出やすくなってしまいますので、38℃~40℃程度のお湯にしましょう。
入浴後は、どんどん乾燥してしまいますので、早めにスキンケアやボディケアをしましょう。しっかりと対策をして、過酷な環境から肌を守り、一年を心地よく過ごしましょう。
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冬至と美肌
本格的な寒さが続き、冬が到来ですね。
12月は色々と行事がありますが、そのひとつの冬至は、太陽が出ている時間が短く、一年で一番夜が長い日です。
冬至の日には、毎年ゆず湯につかるという方も多いのではないでしょうか。
師走の慌ただしい毎日をゆず風呂に入りリラックスしましょう。
そんな旬のゆずにはどんな美容効果があるのでしょうか。①うれしい栄養素
クエン酸…柑橘類などに含まれる、疲労回復させるには欠かせない成分です。
ビタミンC…しみやしわの原因を作る活性酸素を取り除く、抗酸化作用があります。
ビタミンA(β-カロテン)…粘膜を丈夫にし、免疫力をアップします。
ビタミンP(ヘスペリジン)…ポリフェノールの一種で、血流を改善します。
リモネン…血行を促進し、肌に膜を作り保湿をしてくれる効果があります。入浴後しばらく保温効果があるそうです。
ペクチン…種の周りのぬるぬるの正体ですが、食物繊維なので腸の調子を整えます。②癒やしの香り
香りのもとは、リモネンとシトラールです。
リモネン…上記で紹介した効果加え、リラックス効果と、交換神経を活性化することによって、脂肪を分解する働きもあります。リオヴェリテで使用している精油の中の、スイートオレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモンの主となる成分はリモネンです。
「リオヴェリテの香りでほっとする。」とよくいわれるのは、リモネンのせいでもありますね。
リオヴェリテは、忙しい毎日の中、スキンケアタイムやバスタイムでほっとしていただきたいという思いで商品がつくられています。
毎日のスキンケアタイムやバスタイムがやらなくちゃではなく、楽しみのひとときにしていただければと思います。 -
夏の疲れを残さないように、今できること
夏の終わりに近づくと「夏バテ」ということばをよく耳にします。
それは身体に不調が起こるということで、「夏バテ」をしない対策など、みなさんされていると思います。
身体だけではなく、実は肌にも夏のダメージがあること、ご存知でしたか?
暑さで肌表面は潤っていると思っていたけど、気づかない間に肌の中は乾燥し、インナードライを引き起こしています。
気がついたら肌がごわついていたり、シミ・シワ・たるみなど秋に出やすい肌トラブルが時間差で現れてきます。
過ごしやすい秋をさらに快適にすごすために、紫外線・冷房・汗などの夏の疲れを、秋に残さないようにしましょう。
夏バテ肌の原因と対策をご紹介します。1.紫外線によるダメージ
肌老化の80%が紫外線による影響だと考えられています。
夏にとくに増えるUV-Bは、肌表面に炎症を起こして、日やけの原因になります。
日やけをして炎症が落ち着いたあとに一番に出てくる肌ダメージは、シミですよね。
紫外線によってメラニンが生成され、皮膚のターンオーバーとともに、数ヶ月かけて排出されますが、排出しきれないとシミになります。
また、紫外線を浴びると、皮膚の中で活性酸素が発生します。
ハリ・弾力をつかさどる、コラーゲン線維やエラスチン線維などの分解する酵素の産生を促進してしまうのです。
そのため、肌が乾燥したり、しわやたるみにつながります。
紫外線により乾燥がすすむと、角層が厚くなり、毛穴をふさいでしまいます。
そこに皮脂がたまり、アクネ菌が増殖してニキビができてしまいます。
そうならないために、日中は紫外線から守らないといけないですね。
朝のスキンケアでしっかり保湿をしてあげることで、紫外線など外的刺激から守ってくれます。
そして、秋も日やけ止めを継続してしっかり塗りましょう。2.冷房によるダメージ
まだまだ日中の暑さが残る初秋、エアコンの影響が残ります。
そうすると、身体は芯から冷えて、血行不良になりさらに乾燥してしまいます。
冷えは身体にも影響があるので、毎日少しでも湯船に浸かるようにしましょう。
血行不良には、定期的に乳液などでマッサージしてあげるのも効果的です。3.汗によるダメージ
まだまだ少し外で動くと汗をかく季節。
汗をかき、皮脂の分泌も多いと、うるおっていると錯覚してしまいがちですが、そうではありません。
汗と皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜により、外的刺激から守られたり、肌の水分を保持しています。
暑いと汗をかいて身体を冷やそうとしますが、こまめに拭かずに放置すると、蒸発するときに肌のうるおいまで奪ってしまいます。
汗をかいたらこまめに拭き取りましょう。このように、夏は色々な肌ダメージの要因があります。
夏から秋にかけて、日頃のちょっとした意識とケアも大事ですが、肌にとって過酷な冬がやってくる前に、いつものスキンケアに少し時間をとってあげてください。秋の足音が聞こえてきたら、してあげたいスペシャルケアです。
・スキンミルクでマッサージ
硬くごわつきやすくなった肌をやわらかくし、マッサージすることで血行を促進し、キメを整えてくれます。
Step1 洗顔後、適量を顔全体にのばし、指先に力をいれないように、中心から外に向かってやさしくマッサージします。
Step2 その後、ティッシュで軽くおさえ拭きし、その後はいつものスキンケア。
一緒にボディもしてあげると、さらに良いですね。・スキンローションでコットンパック
紫外線により炎症を起こしている肌を鎮静してあげましょう。
Step1 コットン5枚程をひたひたにスキンローションを含ませ半分の薄さに裂きます。
それを顔全体に貼り付けて、コットンが乾かないうちに取り、肌表面に残ったローションをなじませます。
Step2 その後、いつものエッセンス、ミルク、クリームで肌を整えましょう。「夏バテ」は身体のことばかりだと思っていませんでしたか?
身体のケアをし、トラブルを回避することも大事なのですが、肌も同じようにケアをし、トラブル知らずの肌にしましょう。 -
湿度と菌
肌の上に存在する「美肌菌」は、肌状態にとってとても大切な要素のひとつです。
その美肌菌にとって、最適な湿度などはあるのでしょうか。
美肌菌にとって最適な湿度は60%です。
湿度が高いと、空気中などにカビが増えたりし、美肌のためにならないこともあります。
カビは湿度70%~90%を好みます。
湿度が50%以下になると、角層の水分が蒸発しやすくなり、乾燥がすすみます。
美肌にかかせない菌の環境作りは大切ですね。
皮膚常在菌が良い状態(バランスの取れた良い状態)であれば、バリア機能を高めたり、紫外線などの外部刺激から守ったり、保湿成分の生成など嬉しいことばかりです。
しかし、肌の上に存在する菌は、大きく分けて3つに分けられます。
①良い菌(善玉菌)
②どちらにも傾く日和見菌
③悪い菌(悪玉菌)
まず、善玉菌は美肌菌と呼ばれる「表皮ブドウ球菌」です。
皮脂を分解して肌を守るグリセリンや脂肪酸をつくる「アクネ桿菌」は、このようによいこともありますが、増えてしまうとニキビの原因になってしまうのは、よく知られていますね。つまり、日和見菌です。
悪玉菌は、食中毒で代表的な「黄色ブドウ球菌」です。
顔の皮膚だけではなく、頭皮も常在菌は存在するので、環境作りは大切です。
「お風呂から上がったら、髪の毛は自然乾燥ではなく、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。」と、美容師さんからもアドバイスがあると思います。
髪の毛が濡れているとキューティクルが開いた状態になり、髪の毛内部の水分が蒸発し乾燥やパサつきの原因になったり、摩擦によりキューティクルにダメージを与えるからです。
それだけではないのです。
濡れた状態で湿度が上がってしまうと、悪玉菌が増えて臭いやフケの原因となってしまうので、正しいシャンプーの使用方法やケアで、清潔で健康な頭皮を心がけましょう。
湿度だけではなく、生活習慣やストレスも菌の環境には影響がありますが、今回は湿度についてフォーカスしてみました。